適職探し情報日記

今は働く側が仕事を選べる時代!自分にぴったりの仕事と出会える様情報を発信していきます。

家を処分するときがきたら

病院ではあんまり元気のなかった姑も、私が持ち出した写真を見るとさすがに嬉しそうで、あれこれ昔話を披露してくれたり、夫の通信簿でも懐かしそうに子どもの頃の話などをしてくれました。

姑は複雑骨折と、老人ゆえに治りも遅くて、リハビリも必要だったので、なんだかんだと10ヶ月ちかく、わが家に滞在して、病院通いをしていました。
それでも、もともとは、働き者の姑ですから、やっぱり畑が恋しいと言い出して、夫とも相談した結果、1日おきに通いで田舎の家を見に来てもらえるヘルパーさんを頼んで、田舎のほうへ帰っていきました。

 

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姑の前では言えなかったけれど……。
いくら元気な姑でも、いつかは舅と同じお墓に入る日は来るわけです。
正直、そう遠くはないかもしれない、というのが私と夫の共通の認識です。
そうなったとき、あの家はどうしたらいいのだろうかと、思います。家の財産的価値とか、相続とかいう問題じたいは、本当にどうでもいいんです。

でも、あの家をどう処分するにしろ、誰かが住むにしろ、まず、家の中を片付けなくてはならないでしょう。それを考えるだけで、ちょっと、身震いします。遺品を片付けるというのは、精神的にも肉体的にも重労働です。

家の中にあるのは、ただのガラクタに見えても、そこに住んでいた人の生活そのものがある。
身内にとっては、懐かしいというものばかりでもなくて、かといって妙に住んでいる人の息づかいみたいものも感じられて……。

処分する、保管する、誰かに差し上げる……そういう、遺品に対する判断の基準みたいもので、いちいち悩んでしまうと思うんです。

たとえ、自分自身で、捨てる・捨てないといった判断の線引きがかなりできたとしても、実際に「片付ける」という行為がどれほど手間がかかるか、労力が必要か、本当に実感した私です。

姑には、もう無理でしょうが、私自身は、これから老後に向けて、なるたけ後の人が困らないよう、身軽に過ごしたい、断捨離がはやっていますが、遺品整理みたいな苦労をかけるよりも、「おばあちゃんは後始末のよい人だったね」と、そう言われるように、今から、どんどん、身の回りを片付けておこうと、考えています。